ローマの近郊を旅すると、ローマという街のワイン作りから考古学、様々な芸術の形態といった文化的ニュアンスを、より深く考察することができます。ほんの少しだけ、ローマ市街を離れ、その先を探検する時間を旅のスケジュールに加えてみてはいかがでしょうか。ローマ市内または近郊にホテルを取れば、そこを足場にすることができます。
ローマ近郊には多くの興味深いスポットが集中しています。どの場所も、観光客に知的冒険の旅を約束します。
オスティア・アンティカ Ostia Antica
オスティア・アンティカの歴史は紀元前4世紀に遡ります。テヴェレ川が近くを流れ、ティレニア海へと流れ込んでいることから、当時はローマ唯一の河口港でした。
イタリア語で'口’を意味する街の名称は、河口に位置していることに由来しています。当時のオスティアは洗練された街の中心でした。後世の考古学調査により、異国の神々が祀られた神殿が多く建っていたことがわかっています。
オスティア・アンティカの’再発見’は、1800年に考古学上の関心が再びこの地に集まったことに始まり、発掘調査は今日も続いています。
古代には、モザイクタイルが敷き詰められたピアッツア・デッレ・コルポラツイオーニPiazza delle Corporazioniが、交易役人たちの本拠地として使われていました。その遺構は一見の価値があります。
劇場の階段から望むオスティア・アンティカの景色は圧巻です。この劇場は、夏には今日でも演劇が上演されています。
ティヴォリ Tivoli
ローマからおよそ20kmのティヴォリの街は、古代のリゾート地でした。現在でも美しい別荘の建物が人気の観光地です。ヴィッラ・アドリアーナVilla Adrianaは中でも群を抜いて目を引きます。ハドリアヌス帝が政治から退いた後に、この地に居を構えたものです。
ハドリアヌス帝は、彼が生涯に旅した世界の神秘を、彼のヴィッラに再現しようと欲しました。従って、100エーカーを超える庭園内には、アテネのアカデメイアなど古代ギリシャの建造物、エジプトのカノープスの街などが再現されています。
ヴィッラ・デステVilla d'Esteもまた、ティヴォリ観光の目玉です。人口の滝と噴水の大規模なコレクションで知られています。35,000㎡の庭園内では、それらがすべて水盤や水槽、洞窟などでつながっているのです。
フラスカーティ Frascati
タスコラーニ丘陵Colli Tuscolani とアルバーニ丘陵Colli Albaniの周辺には、古い街や村々があり、‘カステリ・ロマーニCastelli Roman(ローマの城)’の通称で知られています。
フラスカーティはその中のひとつで、観光客に人気の場所です。ローマから20kmのこの街は、壮麗なヴィッラと、地元で特別に作られる白ワインで知られています。
近郊の農村地帯で採れるブドウをブレンドして作るフラスカーティ・ビアンコD.O.C.を味わうためだけでも、この街を訪れる甲斐はあります。フラスカーティのワインセラーでは名高い白ワインが供され、地元料理とよく合います。
また、ヴィッラ・アルドブランディVilla Aldobrandiにもぜひ足を運んでみてください。ルネッサンス様式のヴィッラは、かつてフラスカーティ特産のワインの樽を運ぶカートが行きかった街の広場を見下ろす場所に建っています。